矯正治療は、目立つうえにゴツゴツした装置を歯につけなくてはいけないのがネックですよね…
かくゆう私は、矯正歯科で10年以上働いている専門家であり、ワイヤー矯正とマウスピース矯正、両方での治療経験がありますが、

正直…「もうワイヤーはつけたくない…!」と思うものです。
実際、私が関わっている矯正治療を検討中の患者さまもワイヤーはつけたくないようで、圧倒的に人気が高いのはワイヤー矯正よりもマウスピース矯正だなと感じています。
マウスピース矯正は、透明で目立ちにくく、取り外し可能な矯正装置です。
今回は、マウスピース矯正の特徴やメリット・デメリット、ワイヤー矯正との違いまで、矯正治療を検討している方が知っておくべきポイントを徹底解説します!
矯正歯科10年以上の現場経験とマウスピース矯正・ワイヤー矯正での治療経験も踏まえて解説しますので、参考にしてくださいね!
マウスピース矯正とは?
マウスピース矯正とは、透明なマウスピース型の装置を歯に装着し、段階的に歯を動かしていく矯正方法です。
口腔内スキャナーで歯列を3D化し、専用ソフトで移動計画を立案。1〜2週間ごとに次のアライナーへ交換し、1日20〜22時間の装着を継続することで歯並びを整えます。
代表的なマウスピース矯正ブランドには「インビザライン」「アソアライナー」「oh my teeth」などがあります。



「マウスピース矯正ブランド」とは、エアコンを買うときの「霧◯峰」とか「白◯まくん」とかの製品名みたいなものです。
一口にマウスピース矯正と言っても、エアコンみたいにさまざまな製品があって、診察の仕組み(歯科医院 orオンライン)、費用、素材や形、取り入れているメソッドなんかが違います。
ただ、基本的な治療の流れはどのマウスピース矯正ブランドも同じで、コンピュータを用いたデジタル技術で精密に計画を立てて治療を進めます。
流れとしては、以下のように進むのが一般的です。
【マウスピース矯正の流れ】
1、口腔内スキャンや型取りを行い、歯列のデータを取得
2、3Dシミュレーションで治療計画を作成
3、治療のためのマウスピースを作成
4、1〜2週間ごとに新しいマウスピースへ交換。治療計画に沿った数十枚のマウスピースを段階的に交換しながら歯並びを整える
マウスピース矯正の4つのメリット
マウスピース矯正のメリットは、主に以下の4つです。
- 透明で目立ちにくい
- 取り外し可能で衛生的
- 治療中の違和感や痛みが少ないと感じる人が多い
- 通院回数が少なく済む
マウスピース矯正のメリット①|透明で目立ちにくい
マウスピース最大の特徴は、装置が透明でほとんど目立たないことです。



どんなライフスタイルの方でも、矯正装置が目立ちにくいのは、治療中の見た目がネックで歯列矯正に踏み切れない人にとっては嬉しいポイントですよね!
マウスピース矯正のメリット②|取り外し可能で食事や歯磨きが快適
マウスピースは、食事や歯磨きの際に自分で着脱できます。
そのため、食事中に装置に食べ物が詰まって不快、歯磨きがしにくくてケアに時間がかかるといった負担が少ないです。
歯ブラシもフロスもいつも通りに使えるため、ワイヤー矯正より口の衛生管理がしやすく、矯正治療中の虫歯や歯周病のリスクも軽減できます。
マウスピース矯正のメリット③|治療中の違和感や痛みが少ないと感じる人が多い
マウスピース矯正は、装置が滑らかなプラスチックでできているため、装着時の違和感や口内を傷つけるリスクが少ないです。
ワイヤー矯正は違和感が大きく、装置の角やワイヤーの端が頬に擦れて痛くなったり、口内炎ができたりする心配があります。
その点、マウスピース矯正はその心配が少なく、比較的快適に過ごせます。



私の経験でも、マウスピース矯正は
「思っていたより治療中の違和感や痛みが少ない!これなら頑張れそう!」
とおっしゃる患者さんが多いなと感じています。
マウスピース矯正のメリット④|通院回数が少なく済む
マウスピース矯正は、1〜2か月に1回程度の通院で済むケースが多いです。
ワイヤー矯正の通院は、歯医者でワイヤーを交換して歯を動かすため、少なくとも1ヶ月に1回必要となります。
しかしマウスピース矯正は、歯医者でワイヤーを交換して歯を動かす代わりに、自分でマウスピースを交換するだけで歯を動かすことができます。
もちろん、マウスピースが合っているか定期的に歯科医師にチェックしてもらう必要はありますが、マウスピース矯正の方が通院の頻度は少なく済むことが多いでしょう。
マウスピース矯正の3つのデメリット
マウスピース矯正は、見た目や装着時の快適さで優れた矯正装置ですが、以下のようなデメリットもあります。
- 適応できる症例に限りがある
- 装着時間を守る必要がある
- 治療費がやや高め
マウスピース矯正のデメリット①|適応できる症例に限りがある
マウスピース矯正は、軽度〜中等度の歯列不正には効果的ですが、重度の叢生や骨格的な不正咬合には不向きな場合があります。
マウスピース矯正にはいくつかのブランドがあり、顎の骨を切るような骨格的な重度症例に適応できるものもあります。
しかし、自分の歯並びがマウスピース矯正で治せるかは、診断を受けてみないと分かりません。
マウスピース矯正ブランドの適応範囲だけでなく、扱う歯科医師の治療方針によっては、重度症例も適応となる場合があります。
マウスピース矯正で治療できるかは、無料相談で状態を確認してもらうのがおすすめです。
マウスピース矯正のデメリット②|装着時間を守る必要がある
マウスピース矯正は、1日20〜22時間の装着が必要です。
装着時間やスケジュールの自己管理ができないと治療効果が十分に得られず、治療期間も長くなるため注意しましょう。
マウスピース矯正のデメリット③|治療費の最低相場がやや高め
マウスピース矯正の治療費は、80〜120万円程度が目安です。
ワイヤー矯正の最低相場が60万円なので、マウスピース矯正の最低相場の方がやや高くなります。
ただし、ワイヤー矯正は目立ちにくい白い装置や歯の裏側につけて装置をほぼ見えなくするようなプランを選ぶと、治療費は高くなる傾向があります。
ワイヤー矯正でも目立ちにくい矯正装置を選ぶ場合は170万円ほどかかるケースもあるため、「最低相場がマウスピース矯正の方がやや高い」くらいの感覚であり、そこまで大きなデメリットにはならないでしょう。
ワイヤー矯正とは?
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーの力で歯を動かす矯正方法です。
ブラケットとワイヤー金属製のものが一般的ですが、審美性を考慮したセラミックブラケットもあります。
ワイヤー矯正のメリット
- 幅広い症例に対応可能(重度の歯並びの乱れや外科的矯正も適応)
- 矯正治療の歴史の中では最も歴史のある矯正器具で安心感がある
- 装置が固定されているため、定期的に歯科医院に通うだけで治療が進む
ワイヤー矯正のデメリット
- 金属製のワイヤーだと装置が目立つ
- マウスピース矯正よりも食事や歯磨きがしにくい
- ワイヤーが口内に当たることで口内炎や痛みが出やすい
- マウスピース矯正よりもこまめな通院が必要
マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いを比較
項目 | マウスピース矯正 | ワイヤー矯正 |
---|---|---|
見た目 | 透明で目立たない | 装置が目立つ |
痛み・違和感 | 少なめ | 比較的強い |
通院頻度 | 1〜2か月に1回 | 毎月調整が必要 |
取り外し | 自分で可能 | 固定式で不可 |
適用範囲 | 主に軽度〜中等度の症例 (重度症例も適応になる場合あり) | ほぼすべての症例 |
費用相場 | 80〜120万円 | 60〜170万円 |
どんな人にマウスピース矯正がおすすめ?
マウスピース矯正は、以下のような人におすすめです!
・目立ちにくい装置で治療したい人
・痛みに弱い方や口内炎ができやすい人
・虫歯や歯周病リスクを抑えて治療したい人
・自己管理が得意で装着時間をがんばって守れる人
歯並びが大きく乱れている方や骨格的な問題がある方は、ワイヤー矯正の方が適している場合があります。
実際に治療を選択する際は、歯科医師の診断をもとによく相談して決定しましょう。
マウスピース矯正を成功させる3つのポイント
・装着時間と装着ルールをしっかり守ること
・食後の歯磨きを徹底して清潔を保つこと
・定期的に通院してチェックを受けること
マウスピース矯正は、これら3つのポイントを守ることが成功率アップにつながります。
目立ちにくくて違和感の少ないマウスピース矯正で歯並びをきれいにしたい人は、これらのポイントを抑えることを意識しましょう。
マウスピース矯正!みんなの気になる質問
- マウスピース矯正は痛い?
-
交換初日〜数日は締め付け感がありますが、多くは数日で慣れます。
また、ワイヤーより歯を動かす痛みは少ないと感じる方が多く、口内炎もできにくい傾向です。 - 食事中はどうする?
-
外してから食事をする必要があります。
マウスピースを装着したまま食事をすると破損・変形・着色の原因になります。
飲み物は無糖の水なら装着したまま飲むことができます。 - マウスピース矯正に保険は使える?
-
審美目的の矯正治療は原則自費診療です。
ただし、病気による噛み合わせや歯並びの異常と認められ、外科的矯正が必要な場合などは、一部の歯科医院で保険適用になるケースがあります。 - 途中でワイヤー矯正へ切り替えできる?
-
歯科医院との契約内容や歯科医師の治療方針によって異なります。
しかし、ワイヤー矯正も扱っている歯科医院なら切り替えできる可能性があります。
まとめ
マウスピース矯正は、透明で目立ちにくく、取り外し可能な矯正方法です。
装着時間の自己管理が必須となりますが、
「できるだけ目立たないように矯正したい!」
「矯正中も食事を快適に楽しみたい!」
そんな方には、マウスピース矯正は非常に魅力的で、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の両方を経験した筆者もおすすめです。
マウスピース矯正で治療したい方は、まずは矯正歯科で無料相談を受けてみましょう。



歯の3Dスキャンできれいになった歯並びの簡易シミュレーションを見られることもあるので、「矯正治療へのイメージが掴めた」と感じる方が多いですよ!
気になる方はまず「無料カウンセリング」から!
矯正治療には、カウンセリングを受けるだけで数千円〜数万円の費用がかかる歯医者があります。
「まだ検討中なので、いきなり費用がかかる歯科医院に行くのは気が重いな…」
という方は、まずは無料カウンセリングを受けるのがおすすめですよ!
おすすめのマウスピース矯正ブランド6選
費用・通いやすさ・安心感などのポイントを重視して選べるおすすめのマウスピース矯正ブランドを6つご紹介します。
マウスピース矯正はブランドによって特徴や料金に違いがあるので、歯科医院選びと並行していくつかのブランドをチェックしておくのがおすすめです!
✅ アソアライナー(GALLEIDO DENTAL Aso Aligner)
[国内生産で安心のクオリティ!細やかな調整が可能]
✔ 高品質な国内生産で安心
✔ 歯並びの変化に応じてきめ細かく対応できる
✅ oh my teeth
[オンライン診療対応!忙しい人にぴったり]
✔ 通院回数を減らせるオンライン診療に対応
✔ 明確な料金設定で安心
✅ DPEARL
[コスパ重視の人に人気!続けやすい価格帯]
✔ 初期費用を抑えたい人におすすめ
✔ 定額プランで無理なく続けやすい
✅ スマイルモア矯正
[通院不要&短期間での完了も可能!]
✔ オンライン完結型の矯正で気軽に始められる
✔ 最短3ヶ月の治療コースも選択可能
✅ ウィスマイル矯正
[ホワイトニング付きで着色ケアも叶う!]
✔ ホワイトニングも同時にできるプランが魅力
✔ マウスピースのデザイン性も高評価
✅ エミニナル矯正
[通院が難しい方に!完全オンライン診療対応]
✔ オンライン診療×リーズナブルな価格設定
✔ 無料カウンセリングありで始めやすい
※広告を含みます。提携先より成果に応じた報酬を受け取る場合があります。本記事は一般的な情報提供を目的としています。治療内容は必ず歯科医師にご相談ください。