MENU

歯の黄ばみ・変色の原因別!本当に白くなるホワイトニング方法まとめ【歯科衛生士が徹底解説】

「歯を白くしたいけど、何をすればいいのかわからない…」 そんなお悩みを抱えていませんか?

実は、歯の黄ばみや変色にはいくつかの原因があり、それぞれに合ったケアを選ばないと思うような効果が得られないことがあります。

この記事では、歯の黄ばみ・変色の主な原因と、それに適した歯を白くする方法を臨床経験10年以上の歯科衛生士がわかりやすくご紹介します!

個々の歯の黄ばみや変色の原因の特定、歯を白くするために有効な方法の選定には、歯科医師の診査・診断が必要です。

目次

歯を白くするための方法はさまざま

単に「歯を白くする」といってもその方法はさまざまあり、次のような選択肢があります。

  • 歯科医院のホワイトニング(オフィス・ホーム・デュアル)
    →歯科医院で歯を漂白する薬剤を用いて歯を白くします。
     歯を漂白できるので、生まれ持った歯よりも白い歯を目指せます。
  • 歯科医院のクリーニング(PMTC)
    →歯の表面に付着した着色汚れによるくすみや黄ばみを落とします。
  • セルフホワイトニング
    →ホワイトニングサロンで着色汚れの除去をサポートする薬剤を用いて、歯のくすみや黄ばみを落とします。
  • 市販のホワイトニングケア用品
    →ホワイトニング成分配合の歯磨き粉、歯の消しゴムなどを用いて歯の着色汚れを落とします。
  • セラミックなどの被せ物やラミネートベニア
    →歯そのものを白くするのではなく、被せ物で歯を白く見せます。

どの方法を選ぶかは、歯の黄ばみや変色の原因に合わせて判断することが重要です。

原因別に見る!歯の黄ばみ・変色の理由と対処法

歯の黄ばみや変色にはさまざまな原因があり、代表的な原因は以下の5つです。

  • 歯の表面に着いたヤニやステイン
  • 歯のエナメル質の黄ばみ
  • 歯の内部にある象牙質の変色
  • 詰め物の変色
  • 虫歯などの歯の病気

それぞれの原因と有効なホワイトニング方法について詳しく確認してみましょう。

原因①:歯の表面に着いたヤニやステイン

毎日の飲食やタバコの喫煙習慣などによって、歯の表面にヤニやステインの膜が張っているような状態です。

歯が黄ばんでトーンダウンしたり、歯に黒い汚れが着いたりしています。

初期の段階なら歯磨きで落とせますが、放置しておくと時間の経過とともにヤニやステインが歯にこびりついて、歯磨きだけでは落とせない黄ばみとなります。

歯を白くするのに有効な方法

  • 歯科医院のホワイトニング
    • オフィスホワイトニング
    • ホームホワイトニング
    • デュアルホワイトニング
  • 歯科医院のクリーニング(PMTC)
  • ホワイトニングサロンのセルフホワイトニング
  • 市販のホワイトニングケア用
    • ホワイトニング用歯磨き粉
    • 歯の消しゴム など

歯にこびり着いたヤニやステインを市販のケア用品で落とすには、数カ月以上の時間がかかる可能性があります。

歯科医院のホワイトニングやクリーニングなら、こびりついたヤニやステインを効率よく除去できるので、早ければ1回の通院で完了します。

どのくらい歯が白くなるかは、元の歯の色や性質、用いる方法によって異なります。

最も効果が期待できるのは歯科医院のホワイトニングで、市販のホワイトニングケア用品は効果を感じにくいです。

原因②:歯のエナメル質の黄ばみ

歯の表面に着いたヤニやステインの色が、時間の経過とともにエナメル質に入り込むことで起こります。

エナメル質に入り込んでできた歯の黄ばみは、歯ブラシなどのセルフケアでは落とせないため、歯科医院で行うホワイトニングが必要です。

歯科医院のホワイトニングは、エナメル質を漂白できる薬剤を使用して黄ばみを改善します。

歯を白くするのに有効な方法

  • 歯科医院のホワイトニング
    • オフィスホワイトニング
    • ホームホワイトニング
    • デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニングは、歯を漂白できる高濃度の過酸化水素や過酸化尿素が含まれた薬剤を使用します。そのため、元の歯の色よりも白くて明るい歯にできます。

高濃度の過酸化水素や過酸化尿素で歯を漂白しても歯質に悪い影響はありませんが、色素を分解する作用が強いため、術中や術後に一時的な痛みなどの副作用が起こる可能性があります。

歯を漂白できる濃度の薬剤は、歯科医師や歯科衛生士などの専門家だけが扱える決まりとなっており、歯を漂白するホワイトニングは歯科医院でしか受けられません。

また、最終的にどこまで白くなるかは元の歯の色や性質、施術の方法や回数によって異なります。

原因③:歯の内部にある象牙質の変色

加齢とともに象牙質の色が濃くなって歯が黄ばんだり、テトラサイクリンという薬剤の影響で象牙質が変色して、茶色やグレーの歯になったりすることがあります。

象牙質はエナメル質と歯の神経の間にある、黄色の層です。色のトーンや濃さは、年齢や民族などによって個人差があります。

象牙質の色は半透明なエナメル質から透けて見えるので、歯の色に深く関係しています。

歯を白くするのに有効な方法

  • 歯科医院のホワイトニング
    • オフィスホワイトニング
    • ホームホワイトニング
    • デュアルホワイトニング
  • セラミックなどの被せ物をする
    • ラミネートベニア
    • セラミックの被せ物

過酸化水素や過酸化尿素を使用した歯科医院のホワイトニングには、エナメル質の漂白作用のほかに、歯に入る光を乱反射させて、内部の象牙質が透けにくいようにする作用(マスキング効果)があります。

マスキング効果により、加齢で起きた象牙質の黄ばみや軽度なテトラサイクリンによる象牙質の変色を目立ちにくくして、歯を白く見せる効果が期待できます。

歯科医院のホワイトニングで思うような効果が出ないか、テトラサイクリンによる象牙質の変色が重度である場合は、削った歯にセラミックなどでできた白色の被せ物やラミネートベニヤをして、歯を白くする必要があります。

健康な歯を削ると歯の寿命が短くなる可能性があり、被せ物やラミネートベニヤを綺麗に保つための定期的なメンテナンスが必要になりますが、歯の白さや形を好きなように選べます。

原因④:詰め物の変色

虫歯などで歯を削ったところに入れた詰め物や被せ物が劣化して、変色することがあります。

特にレジンでできた詰め物や被せ物は、食べ物などの色素を吸収して変色しやすいです。

歯を白くするのに有効な方法

  • 詰め物のやり直し
  • 被せ物の作り直し など

被せ物が変色している場合は、ホワイトニングで詰め物や被せ物の漂白はできないため、詰め物のやり直しや被せ物の作り直しが必要です。

原因⑤:虫歯などの歯の病気

虫歯になると歯が茶や黒に変色します。

特に虫歯の重症化や外傷などで歯の神経が死んでしまうと、歯の新陳代謝が起こらなくなって象牙質が黒く変色するためです。

歯を白くするのに有効な方法

  • 虫歯などの治療
  • セラミックなどの被せ物をする
  • 歯の表面に貝殻のような薄いセラミックを貼り付ける(ラミネートベニヤ)
  • ウォーキングブリーチ など

虫歯などの歯の病気によって変色している場合は、治療しなければ歯の色は改善しません。

状態が悪化して最終的に抜歯が必要になる可能性もあるため、歯を白くするには治療をするのが大前提です。詰め物や被せ物は白いものを選ぶと良いでしょう。

歯の神経が死んで治療した歯は、原因や歯の状態によっては被せ物をしないことがあります。

治療直後は天然歯とさほど変わらない見た目をしていますが、時間が経つと必ず内部の象牙質が変色してきます。

歯の神経が死んでいる場合や象牙質の変色には、セラミックの被せ物やラミネートベニヤ、ウォーキングブリーチが有効です。

ウォーキングブリーチは歯の神経があった部分に漂白剤を入れて、歯の内部から象牙質を漂白するホワイトニングです。歯の神経の穴を利用するので、神経が生きている歯には使えません。

歯の黄ばみや変色の原因を知って白い歯を目指そう

歯を白くするためには、歯が黄ばんだり変色したりしている原因を見極める必要があります。

例えば、エナメル質や象牙質が原因の黄ばみや変色に、市販のホワイトニング用品を使用しても効果はほぼ期待できず、効率も悪いからです。

まずは歯科医院で診察を受けて、原因と自分の理想に合わせた適切な方法で白い歯を目指しましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次